男性が育児休業を取得するメリット
こんばんは。KRYブログにお越し頂きありがとうございます。本日は少しだけプライベートのお話を。
先週末の3連休は、妻が体調を崩していたため子供につきっきりでした。
起床 → 朝ごはん → 散歩 (公園でギャン泣き)→ 昼寝 → 昼食 → 散歩、遊び (子供広場で若干の社交性を身につけ始める)→夕食→ 風呂 → 寝かしつけ(ママじゃない、と夜はギャン泣き) と、この間にオムツ替え、掃除、自分の食事、食器洗い(洗濯は妻が死守)をこなす3日間でした。
自分の時間が取れるのは寝かしつけ後、自分が寝るまでの1.2時間程度です。
独身時代にダラダラと過ごしていて休日が遠い昔のように懐かしく思い出されます。。。
でも、やはり娘のかわいい寝顔を見ている今の生活の方が幸福度が何倍も高いです。(親バカ)
話を元に戻しますが、よく男性の育休に関連したインターネット記事で『家事、育児の方が仕事の何倍も大変』という記事を目にします。
わたし自身(一応ですが男性です)も子供が生まれた際に3ヶ月の育児休業を取得しました。その経験からも、この言葉の気持ちはとても理解できます。
私なりに分析した結果、仕事よりも大変と思う理由は、
『自分の思いどおりに育児をコントロールできないから』に尽きるのではないかと思います。
仕事だってコントロールできない!と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
仕事には、どんなに長かったとしても始業時間と終業時間があります。そして、一息つく昼休憩、それができなかったとしても、少しゆっくりトイレに行く時間くらいは取れるはずです。100歩譲ってこの時間が取れなかったとしても、通勤時間は自分の時間としてケータイをいじることくらいはできると思います。
ところが、子育てには始まりと終わりなどありません。何時だろうと、何処であろうと、子供が泣き叫べば飛んでいって対応する必要があります。また、自分の都合で食事、トイレもできません。自分ではまったくコントロールできない子供をあやしながら、その間隙をぬってこれらの作業をこなす毎日です。
そのため、自分の都合でホッと息つく時間を取れない、コントロールできない、という点では育児の方が大変だ、という気持ちはとても理解できます。
ですが、実際に育児休暇を取得してみて、そのメリットは計り知れないほど大きかったと、実感しています。
そのメリット①は、まず何よりも育児の大変さを理解できたこと、に尽きると思います。
育児の大変さを頭ではわかっていたとしても、男性が仕事をして疲れて家に帰ってくると、待ちに待っていた妻にあれこれと作業を指示され、俺だって仕事をしてきて疲れているんだ!ビールくらい飲ませろ!と(心の中でも)叫んだことがあるのではないでしょうか。また、たまの休日くらいゆっくりさせろ!と思うのではないでしょうか。
私もこのような気持ちが頭をよぎることはないとは言いませんが、育児の大変さも理解し、自分だけが仕事で大変なわけではない、という気持ちが結果的に勝つため、家庭内の揉め事にならないよう丸く収められる行動ができるようになりました。
メリット②は、家族の絆がより深まること、ではないでしょうか。
男性は自分がお腹を痛めて子供を産むわけではないため、出産、育児にはどうしても実感がわかず、他人事となってしまいます。このような気持ちで日々子供と接していると、子供もなかなか懐かず、またそれを理由に育児から遠ざかる悪循環が生ずるものと思います。育休を取得すると、まず、『仕事に逃げる』ということができないため、泣きじゃくる子供を妻にバトンタッチするわけいかず、子供と真正面から向き合う必要があります。結果的には、この試行錯誤の時間を一緒に過ごすことが、結果的に子供、ひいては妻との信頼関係を構築し、時間に比例してより子供がなつきやすくなり、余計に子供が可愛くなる(親バカ)という好循環となるのではないか、と考えます。
最後のメリット③は、自分を見つめ直す時間が取れること、です。
学生時代とは異なり、社会人になってからは、どんなに優良企業であったとしても、1.2ヶ月仕事を休むのは容易ではないと思います。毎日が仕事、ルーティンに追われ、いつしか自分のやりたい事、夢よりも、目の前に迫った現実(仕事)を処理する事で精一杯になっているのではないかと思います。また、子供が生まれる世代と仕事が忙しくなる世代はどうしてもリンクしてしまい大変な時期が重なる傾向にあると思います。
私自身、子供が生まれる前に中間管理職になり、そのプレッシャーと業務量から精神的にも潰れかけていました。また、子供が生まれるという人生の転機にあって、このままでいいのかという焦燥感にかられていました。当時悩んだ結果、子育てを理由にした面はありますが、一旦将来を見つめ直すために一時的に仕事から離れる決断をしました。会社から、この決断(育児休業)を反対された時には潔く辞めようと、思っていましたが、快諾してくれた会社には本当に今でも感謝しています。
実際に子供が生まれた後、育児休業中も仕事がうまくいっているか心配で、最初は頭から離れない日々でしたが、ある程度で(育児が大変なため)仕事のことは頭から離れていきました。
このフラットな頭の状態で、もう一度自分の残りの人生について改めて考えることが出来たことが、なによりもメリットでした。不思議なもので、仕事を離れてみると、また仕事がしてみたくなります。そのときに、自分はどんな仕事が好きなのか、どういうことをして生きていきたいのか、そのためにはどうやって生計を立てていかなければならないのかを、素直な気持ちで考えることがきました。
この思考期間の末に、私は自分の看板で独立開業して、自分の思う方法で世の中の役に立ちたい、という独立開業への決心を固めることができました。
職場復帰後、会社へは禊のため1年間貢献してから退職の意思を伝え、現在(開業準備中)に至っています。
以上が、私が考える男性が育児休業を取得することのメリットです。
日本の男性育児休業取得率は6%程度であり、まだまだ世間から理解を得られないケースも多いかと思います。ですが、たった1度の人生ですので、後悔の無いよう、何よりも一番大事な家族のために、このブログを読んで、勇気ある決断を選択肢に検討して頂けるようであれば、なによりも幸いです。
環境大臣にも是非世論に負けず育児休業を取得して欲しいですね。
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